もうあのコーヒーは買わない

今夜は夜釣りに良い潮なんで張り切って出かけたんだけど、南の台風のせいか時々小雨も降るし、なんか遠くで雷がピカピカするし、早々に切り上げて帰ってきたよ。

帰りに缶コーヒー買って飲んだら思い出した話があるんだ。
確か98年の冬の事だったと思う。

釣りに行ったとき利用する自動販売機ってあるかい?

オレのよく行く釣り場は、駐車場の出口近くにいくつか自動販売機がある。
缶じゃなくて紙コップのコーヒーが買える。

寒ーい日には釣りの帰りにホットコーヒー買うのが楽しみでさ。
一杯(?)70円で他より安いのも良い。
お気に入りの販売機だった。

ただ100円玉を入れると10円玉のお釣りがジャラジャラ出てくる。
かじかんだ指で釣り銭取ろうとすると、落としたりして鬱陶しい。

だから50円玉が無い時は、なるべく100玉を1枚と10円玉を2枚入れて釣り銭は50円玉1枚。
これが何だかスカッとして気持ちいい。

でもその日は生憎財布に10円玉が1枚しか入ってなかったんだ。
仕方が無いから、100円玉を1枚だけ入れてホットコーヒーを買った。

砂糖入りでミルクは抜きのボタンを押す。
いつも通りガタガタ音がしてコーヒー豆を挽いたあと、紙コップが出てきて抽出が始まる。

「釣り銭は10円玉3枚か~」と思ってたら、その日は、カチャッって1回だけ釣り銭の落ちる音がしたんだ。

「あれ?」って感じで釣り銭を取り出したら50円玉が1枚?

「変だな」とは思ったけど別に損した訳じゃないし、何だかラッキー。

そうこうしてるうちに「抽出中」のランプが消えたんで紙コップを取り出した。

そしたら、いつもより軽いんだよ、紙コップが。
紙コップの中をみたら、コーヒーが半分くらいしか入ってない。

何とも言えない妙な気持ちになったけど、寒いし、まあ損はしてないし。

紙コップを口に運んでコーヒーを飲もうとしたら、自動販売機の裏側あたりから、ハッキリ聞こえた。
小学生くらいの女の子の、けたたましい笑い声が・・・。

深夜と言うより朝方に近い時間だ。
背中がゾーッと冷たくなって急いで車に戻って家に帰った。

気がついたら袖口がコーヒーで染みになってる。

次の日は休みだったけど、さすがに釣りに行く気にはならなかった。
今考えても、あの出来事が何だったのかはわからない。

あの甲高い、女の子の笑い声を思い出すと今でもゾッとするよ。

ま、それでもその釣り場には時々出かける。
もうコーヒーは買わないけどね。

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