夏場で腐乱の進行も早く

友達がアパートで病死して2年。
死後1週間以上立ってから発見されたのですが、いつ電話をしても留守電になっているので「変だ、変だ」と回りが気が付くまでどんなに親しくっても一週間もかかるんです。

おりしも暑い頃だったので進行が早くて、死亡推定日の特定が難しく、病院の話でも「死後一週間以上です、ご命日は某月某日くらいでは?」とのことでした。

お葬式のときに誰にも言いませんでしたが、今でも気になっていることがあります。
それは、友達が亡くなったとされる頃、家に不思議な電話があったことです。

夜中と昼間に一回ずつあったのですが、電話に出ると「ざー」という雑音が断続的に聞こえるだけなのです。
「ざ、ざざざー」と言う雑音が聞こえる電話で、ファックスのような機械的発信音ではなく、テレビかラジオの周波数があっていないような感じでもあり、「もしもし、もしもし」と、なんども呼びかけたのですが反応がありません。

このときは『受話器が故障したのか?』とも思いましたが、夜中な事もありちょっと気味も悪くなったので切ってしまいました。
胸騒ぎというものを初めて経験しましたが、それがなんの胸騒ぎかはこの時は判りませんでした。

次の日、午後くらいでしたでしょうか、また同じ電話があったのです。
直前に電話を使っていたので受話器が故障しているのではないことは判っていましたから、相手の電話がおかしいのだと思い「もしもし、オタクの電話、故障していますよ。聞こえますか?」と呼びかけましたが、相変わらず雑音がするばかりでしたので切りました。
それから4日ほどして友達が亡くなっているのが発見されたのです。

亡くなった友達の枕元には携帯電話と普通の回線の電話があり、着信発信も確かめたのですが、最後の発信は携帯電話で最後に話をした人の話では変わった様子はなかったそうで、家に雑音の電話がかかってきた前の日が最後でした。

着信発信を確かめたとき「もしかして」と思ったのですが、だいいち、わたし宛に電話をするのなら普通は携帯電話にかかってくるはずですし、この雑音電話の相手が亡くなった友達とは考えにくいのです。

ですが、今も思い出すのはこの電話を受けたときの激しい胸騒ぎ、そして、もしかしたらこの電話の時までかすかに生きていたのではないか?との思いが今でも頭を離れません。

思い出してはいたたまれない気持ちになるのです。

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