絶対に同じ人じゃない

カテゴリー「不思議体験」

茨城県と栃木県の境界にある鶏足山という、低山だけど展望の利く山がある。

日光連山の眺めが特にすばらしく、3~4年前の冬に毎週登っていた。
そこで登る度に遭遇する男性(Aさんとする)がいて、少しずつ話をするようになった。

自分より一回りくらい年長の50代後半くらいの年齢で、住まいは栃木県らしい。

いつだったか展望を求めてもう少し北の尺丈山に登ったらAさんも来ていて話がはずんだ。

Aさんがいつも登っている鶏足山の隣にある焼森山から少し栃木側に下ると、こだま岩という場所があってそこから見える山が富士山のような感じなんだけど、どうも方角が違っていてよくわからないという。

聞けばPCとかネットには縁がないらしく、特に山岳展望に興味があるわけではないけど、こだま岩から見える山の正体を知りたいというのでカシミールで展望図を作ってあげることを約束した。

次の休日、鶏足山に登ると栃木側からAさんが登ってきた。

山の正体は浅間山で冬は雲に隠れることが多くて見える日が少ないらしい。
こだま岩がどんなところなのか行って確認した。

当時山岳展望に興味を持ち始めた頃で、その後も鶏足山や尺丈山には頻繁に登ったが、Aさんと遭遇することはなくなった。

昨年、久しぶりで鶏足山に登ったら見ず知らずの男性(αさんとする)が声を掛けてきた。
初めて会う人なのに妙になれなれしいので戸惑っていると、浅間山の展望図を作ってくれたの忘れたのか?と言った。

カシミールの展望図はAさんにしか渡してない。

内心かなり動揺したけれど、「あーはいはいはいあのときの・・・どうも会った人の顔を覚えることが苦手で・・・」と、ごまかしてAさんと話すつもりで会話したけれどどう見てもαさんは別人で腑に落ちなかった。

今年の2月上旬、穏やかで暖かい一日に恵まれて奥久慈の男体山に登ったら久しぶりでAさんに遭遇した。

やはり記憶にあるAさんで、久しぶりの邂逅に山頂でしばし歓談した。
今年も鶏足山には二回登っているけれど、Aさんともαさんとも会ってない。

因みにAさんは自分より背が高くαさんは自分より背が低かった。

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