学生時代にオートロックのマンションに住んでいたんだけど、オートロックを開けてエレベーターのドアまで歩いていく途中にエレベーターが動き出して、私がドアの前に着くのと同時くらいにドアが開くことが頻繁にあった。
っていうか、ほぼ毎回開いていた。
もちろん中には誰も乗っていない。
最初は「オートロックを開けるタイミングと連動してるのかー、便利な世の中になったもんだ」と感心していたのだけれど、偶然、クラスメイトが同じマンションに住んでいることを知った時にその話をしたら「えー、エレベーターが勝手に開くことなんて一度もないよ」と驚かれた。
そう言われてふと考えてみたら、エレベーターが勝手に開くのは私独りの時だけだと気付いた。
友人や他の住人がいる時はエレベーターの前まで行ってからボタンを押してエレベーターを呼ばない限りドアは開かない。
「えー、なんか気味悪くない?」と友人には言われたけれど、特に害も無いし、7階に住んでいたこともあってむしろ助かっていたので、独りでエレベーターに乗った時には「いつもどうもありがとうございます」なんて感謝したりもしていた。
その後も、マンションの屋上から住人以外による飛び降りがあったり、当時の彼氏が下の階の住人から「部屋を覗いただろ!」と文句をつけられたり、『窓の外に男の顔が見えた!』と言う相手と、無実を主張する彼氏とで話が歩み寄らず、結局うやむやになった。
が、今思えば、ベランダから下の階を覗けるほど身を乗り出すなんて自殺行為だし、顔が判別できるほど部屋に近付くことなんて不可能なのに、なぜ誰もその事に気付かなかったのかが不思議で仕方ない。
いくつか気になる出来事はありましたが特に問題も無く、契約更新を機会に引っ越すことにしました。
部屋を片付け終わり、最後にドアを閉めて出た時、ドアの下の部分に黒い跡(ドアを蹴った跡?)がたくさん付いていることに気付きました。
また、私の部屋はエレベーターからわりと近い位置にあったのですが、エレベーターから部屋の前までの床(絨毯)が異様に黒くなっていることにも気付きました。
当時付き合っていた彼氏がわりと雑な人だったため、私は勝手に彼が犯人だと決めつけて「敷金から引かれたら嫌だなぁ」くらいにしか考えませんでした。
しかし、彼がドアに跡が残るほど強く蹴っていたなら室内にいる私が気付かない訳がないですし、エレベーターの前から私の部屋まで、まるで通路を作るかのように絨毯を満遍なく変色させる方法も思いつきません。
今でも、あれは何だったんだろうなーと時々思い出します。
何かが部屋に入ろうとしていた?と考えたらちょっと怖いかも知れません。
マンションは京都市内、事無きを得たのは、当時、ドアの内側に某神社の黄色い厄除のお札を貼っていたおかげもあるのかなぁ、なんて今なら思う。