そこはもう一つの世界だった

電車に乗ってる途中で、急に物凄い寒気がして目が覚めた。
冷房のせいかな?と思ってそれ自体はあまり気にしなかったんだけど、車内を見渡すと、さっきまでとシートとかドアの色とか形が違う気がした。

疑問に思いつつ最寄駅で降りて、自転車乗って家まで帰ったんだけど、その道中も風景が少しずつ違う。
驚いたことに家すらも。
ペットのモモンガがハリネズミになっていたり、家具が違っていたり、色んなものが少しずつ違っていた。

家族に言っても、何言ってんの?とか心配されてパニックになった。
似てるけど、違う世界に来ちゃったって感じ。
どうすればいいのか分からなくて怖くて、自室に閉じこもった。

暫くして、ケータイ(これも機種が違った)に非通知着信があった。
怖いから無視してたんだけど、しつこく何度もかかってくるので出てみると男性の声で英語で話された。

こちらも曖昧な英語で、番号を間違ってないかと尋ねると、「間違っていない、あなたの名前は○○ですね?」と言われた。

英語で話してくるからよく分からなかったけど、「今から××(家から自転車で20分程の大きめの公園)へ来い」、と言うことだけ何度も念押しされて電話を切られた。

とりあえずその指定の場所へ向かう。
でも電話の主も分からないし、どうしようかと考えてたら、スーツの女性が歩いてきた。

その人は私の足元から頭までゆっくり見ると「サダルメルクですね」と口を開いた。

俺:「違います。人を待っているので」
女:「先ほどの電話では同僚が失礼いたしました、代理で私が来ました」

その人の話によると、この世界に繋げたのは私にやってほしいことがあるから、らしい。
会話の中でその人は私のことをサダルメルクと呼んだ。
あとから調べたんだけど、恒星の名前らしい。

女:「ある女性にこのピアスを渡して欲しい、そうすれば元の世界に戻れます。詳しいことはメモに書きました」

そう言われ、ピアスと紙を渡された。

もう訳が分からなくて色々聞こうと質問しても「ピアスを渡してからちゃんとお話します」と教えてくれない。

そんなやりとりをしていると、別の女性が話しかけてきた。
物凄く綺麗なハーフみたいな顔立ちの人だった。
その人を見るなりスーツ女性の顔色が変わった。

ハーフ女:「いい加減諦めろ、この子をサダルメルクと呼ぶのは勝手だが駒にするのは許さない、お前達にこのペイジは変えられない」

美人さんはそう言って私の手からメモ紙を取って、その場で破った。

スーツ女性は何も言わずにそのまま去って行った。

すると美人さんが「お家に戻ってねんねしな、目が覚めたら元のお家に帰れるから」と微笑んだ。

そのまま言われた通り家に戻って、寝て、それで現在に至るわけです。

今は元通り何の違和感も無い日常です。
最初は夢かと思ったんだけど、ピアスだけ手元に残ってるんです。
夢だけど、夢じゃなかった的な。

とりあえず今はこのピアスを捨てようか悩んでるとこ。

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