数年前、私が高校1年生の頃。
部活でいじめというか、軽い嫌がらせを何人かの先輩から受けていて、毎日部活に行くのが憂鬱な時期がありました。
夏休み、午後からの部活に向かうため電車に乗っていたら、4人がけのボックス席の斜め前のおばさん(50-60代?)にいきなり「あのね、お姉ちゃん」と話しかけられました。
びっくりしたけど、初対面の人と話すのが苦ではないので世間話かなーとか思いながら返事をしました。
するとおばさんは「今その嫌がらせをしてくる先輩のことで大変かもしれないけど、絶対部活は辞めないでね。その中の2年の先輩とは来年仲良くなるから。お姉ちゃんが辞めることないのよ。だってお姉ちゃん、この部活に入るためにこの高校選んだんでしょ?大丈夫よ、絶対大丈夫。」って・・・・・・。
もうドンピシャ。
嫌がらせを受けてることも、この部活がしたくて志望校変えて入学したことも。
このおばさんとはもちろん初対面です。
嫌がらせを受けてることは友達にも親にも言えず、1人で悩んでいたとこなのでなんで、こんなに細かく知ってるのかわからなくて最初は固まっていましたが、「大丈夫」って言われて、なんだか救われた気がして泣いてしまいました。
おばさんは私が降りるまで微笑みながらうんうんうなずいていました。
その後、嫌がらせは先輩が引退するまで続きましたが、おばさんの予言?通り、嫌がらせをしてきたメンバーの中の2年の先輩とはその後仲良くなり、今でも連絡を取るほどの仲になりました。
その電車は今でも通勤電車として使っていますが、あのおばさんとは一度も会えていません。
不思議な体験でした。