一種の集団ヒステリー

タロットの話。

小学6年の時に友達と雑誌MyBirthdayにハマり、タロットカードが欲しくなった。

友達は占いグッズのお店でカラーの物を、私は本屋でアレキサンドリア木星王の白黒の物をそれぞれ親に買ってもらい、嬉しくて嬉しくて毎日一緒に遊んでは占っていた。

そんなある日、友達が「私のタロットの吊るされた男がブランブラン揺れとうねん!」と登校するなり駆け寄って来た。
曰く「カードを持つ手や顔にちょっと風を感じるくらい、男が左右に揺れとうねん!」と。

友達に輪をかけてMyBirthday信者だった私は「これはマークさんに相談せねば!」とワクワクしながら、吊るされた男を鎮める足しになるかと家にあったコボルトさんキーホルダーを持って、放課後友達の家に駆け付けた。

結論から言うと、吊るされた男は本当に揺れていた。
ゆっくりだけど、左右にカードの中で揺れていた。
風はよくわからなかったけれど・・・

もちろん友達はその怪異に気付いた昨晩、家族みんなにカードを見せたが「はぁ?何言うとんの?ピエロが逆さ吊りになっとうだけやないの!そんなけったいな占いばっかりしとうから、目がおかしなっとんや!」と逆に叱られたらしい。

コボルトさんキーホルダーもマークさんもどこへやら、急に恐ろしくなった私は共に叱られ覚悟で友達のお母さんを呼んだ。

その後は「あんたら、気持ち悪い事も大概にしーよ、男の子にモテへんで!」とおばさんは呆れながらも、半紙に吊るされた男を包んで、塩をかけて、庭で燃やしてくれておしまい。
以降も何もなく、二人の占い熱は冷めてしまった。

集団ヒステリーみたいなものだったのかな~と今では思う。

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