それは絶対に良くない者だった

カテゴリー「不思議体験」

何か眠れなくて、ネットしてたら朝の4時過ぎくらいになった日があった。

いくら何でもいいかげん寝なきゃと思ったら、雨戸が一つ開いたまま。
どうしようかな・・・不思議と閉めるのがなんとなくためらわれて、なぜか躊躇したあと、でもまあ眠るには明るすぎるしと思って、雨戸を閉めるためにそこの障子を開けたら、まん前の玄関に俯いた女の人が立ってるんだ。

黒のスパッツっぽいズボンで、スカイブルーみたいなはっきりした青の上着で、髪はセミロングの直髪の黒で、首がありえないほどうなだれた、斜め後ろ姿だった。

一瞬、セールスか何かかなと思って、反射的に障子を閉めたんだけど、え?あれ?いま朝の4時半だかでしょ?!と慌ててもう一度開けると、誰もいなかった。

思い切って左右見たけどいなくて、(前の道路は見晴らしが良い)女の足にしては早すぎる。
犬も連れてなかった。

思い当たる事と言えば、その時は夏で、家族で沖縄に行ったすぐあとだった。

禍々しい雰囲気だったので、良くないものだとは感じたんだが、こんな体験は本当に初めて。
本当にそこにいたし、透けてもいない。
ただ、独特の雰囲気だった。

良くないものと波長が合っちゃったのかとショックだったが、翌日、飼ってた数匹の小鳥が全滅してた・・・。
身代わりだったんだろうか。

なぜか障子を開けるのを躊躇ったとき、障子を照らす朝ぼらけの光がなんか独特な感じだった。

あれが直感だったんだろうな。
むこうを見ないほうが良いって。

ああいう良くなさそうなものを見ちゃうって、運が落ちてるのかな、何なんだろうってしばらく落ち込んだ。

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