デイダラボッチを見てしまった

父が子供の頃に体験した話を聞いたのですが、埋めがてら。

当時6歳くらいだったのに、頭にこびりついて離れない記憶だそうです。

戦時中の話で、ある日の夜、市街地の大空襲の夜に見た光景が忘れられない、と。
街の中心部から、山を挟んだ反対側の場所に住んでいた父の一家。
山越しに、市街を焼く空襲の大火が夜空を真っ赤に染め上げた様子を、自宅傍の畑に作っていた防空壕の入り口から見ていたそうです。

街を焼く明かりが空に反射していたのか、夜の闇の中のはずなのに辺りはうっすらと明るく、そこらじゅうの木々や畑の作物等が見える程度に明るかった状況です。
その時、父は奇妙なものを見ていました。

自分たち家族の居た辺りに、大きな大きな影が落ちていたそうです。
もちろんそんな大きな影が落ちるような巨木はどこにも無く、辺りにあるのは、せいぜい自宅(田舎造りの農家)よりも少し高い程度の木々ばかり。

空を見ると、空襲が続く市街地から自分たち家族を守るかのように「巨大な木の様な物のうっすらとした影」がゆらゆらと立ちはだかり、その「何か」が地面に落とした大きな影の中に、自分たち家族が身を寄せ合っていたそうです。

父親(祖父)に「空に何か居る」と言っても誰にも見えていなかったそうで、自分だけが「それ」に気がついて居て気味が悪かったと言っていました。

テレビで「もののけ姫」を見ていた時、最後の方でデイダラボッチが山際にゆらゆら立っている所を見て「そういえばあれはこんな感じだった」と父が話してくれた話でした。

影の正体が何だか判りませんが、父を守ってくれた(そう信じてます)事に感謝してます。
判り辛い話ですみません。

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