高校生のときの夏休み、九州に旅行?に行った。
小学生まで住んでたとこ。
旅行というか、ちょっとした用事があって2,3日帰っただけなんだけど。
んで昔住んでたところの周辺を懐かしく散歩してた。
「駄菓子屋が空き地になってる!」とか「大型スーパーできとるやん!」とかいろいろな衝撃があった。
でも昔、公園代わりにしてよく遊んでた神社だけは、変わらない姿のままで感動した。
初詣でも鬼ごっこでも決まって行く、おなじみの神社。
ちっさかったけど、小高い丘の上、木が鬱蒼としげってて、なかなか良い雰囲気出てる神社だった。
車に轢かれた猫をつれてきて敷地内に勝手にお墓つくったり、狛犬にまたがって遊んだり、焚き火したり、どんぐり合戦したり、よくバチがあたらなかったもんだw
中学に上がると同時に東京に越すことになって、すごく寂しかった。
引越し当日、自分の荷物まとめ終わって暇な時間も、この神社に最後の挨拶しにきたくらいお気に入りだった。
懐かしいなぁ・・・と感慨にふけりつつ、罰当たりな俺は神社の木の壁に「帰ってきたよただいま」と石で傷をつけたw
そして東京に帰っていった。
あれから数年、大学と同時に実家を出て、社会人になった自分。
親父が死んで2年目の正月、久しぶりに1週間ほど実家に滞在した。
あまりやることも無いので押入れのダンボールなんかを漁ってると、古いアルバムが出てきた。
小学生の頃のページをめくっていると、神社で遊ぶクソガキの自分が、友人数人と最強の笑顔で笑ってる写真発見。
嬉しいような切ないような気持ちで写真をずっと見つめてると、神社の壁に彫ってある落書きに気づく。
「帰ってきたよ、ただいま」
「おかえり」
衝撃を受けた。
そんで、何故か涙が出た。
自分の記憶違いなのか、この落書きが今も神社に残っているのか、いまだ謎のまま。