子供の頃の体験。
時々、父親が雨漏りを修理するために二階の押入れから天井に入っていくんだけど、押入れの中の脇に小さな引き戸がついててそこから入っていってた。
俺と妹はそこに入ってみたくて仕方なかったんだが、決して入らせてもらえなかった。
親のいない隙に入ってみようと妹と2人でその引き戸を探すが、いつも発見できなかった。
中学生くらいの時に俺がその修理をやることになって引き戸を探すがやっぱりない。
そこで父親に尋ねると、そんなものは昔からないという。
押入れの上の板を持ち上げて入っていたと???と思いつつも作業をしたが腑に落ちない。
確かに押入れの中には引き戸なんてものは存在しないし、大体その引き戸があった壁の向こうは考えてみれば階段だ。
俺一人の記憶ならなにか勘違いだと思うけど、妹も確かに脇の引き戸から入っていったと記憶していた。
あれは一体なんだったのだろう?