気配がするのにすれ違わない

カテゴリー「不思議体験」

ある山に行ったときの話。

混み合う山が好きでないのでマイナールートで山を満喫し下山中の出来事。
3人グループで下山中、登山客が全くいないルートなので堂々と道の真ん中で休んでいた。

そしたらしゃべり声が聞こえた気がしたので、仲間に「人来たから脇に寄ろう」と一声。
脇に逸れてほかの登山客の通過を待つこと数分、全く来ない。
仲間にも「気のせいじゃね?」と言われたので、ああそうかと思うだけだった。

意外と下山ルートも長く、休憩の回数も多かった。
自分は休憩するたびにしゃべり声が聞こえた。
自分の聞き間違えで葉っぱが風で揺れてる音なんじゃないか?と真剣にしゃべり声を聞き入った。

何回聞いても聞き取れない。

「ざわざわざわ、こそこそ」

漫画の擬声音みたいなのばっかりで内容はわからない。
ただ自然の音ではなかった。
交差点で聞くような人の声だった。

聞けば聞くほど不可解なのでそのうち気にならなくなり仲間としゃべりながら下山した。
結局ほかの登山客に会うことなく登山を終えた。

数日後撮った写真を見直してるとある写真を見てしゃべり声を納得したように思えた。

登山道入り口で撮った記念写真に赤い字で「慰霊碑」と書かれた巨大な岩が写っていた。

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