俺の視界を徐々に占領するやつ

カテゴリー「不思議体験」

初めての書き込み。
高校の夏だったと思う。

うちの家は夏になると冷房のある寝室に家族全員集まって寝るんだ。
ベッドが二つ並んであって、ベッドの足元でドアの前から少し離れた場所に布団を引いて寝てた。

その日も、そうやって寝てたんだけど、なぜかふと目が覚めたんだ。
部活がハードだったし、寝るのも早かったから「変な時間に目覚めたなぁ・・・」なんて思ってた。

部屋がぼんやり明るくて「お母さんがテレビ見てんのか」ってぼんやり思ってた。

そこで気付いたんだ。
体が動かない。
金縛りなんて初めてだったからびっくりした。

そしたら、SIRENってゲームの視界ジャックってあるじゃん?ほんとにそれ見たいなのになって。
その視界の持ち主が自分の家の玄関に立ってるんだ。

そんで、そいつが廊下を通って階段登って、自分の今いる場所に近づいてくるんだ。
自分の部屋の前に来た時、「バーンッ!」って強風でドアが開いて首が持ち上げられたみたいにドアの方を向けられた。

ドアの向こうは真っ暗。
でも、それはおかしいんだ。
うちの家は足元を照らすライトがついてるから。
真っ暗ってのはおかしいの。

「変だな」って思った瞬間に首を持ち上げてたのが離れて、枕の上に頭が戻った。

そしたら、なにかがすーっと滑るみたいに枕元に来た。
正座した仲居さんみたいな人だった。

着物の女の人が正座のまま滑るように枕元にきた。

顔を伏せてた。
そいつが顔を覗き込んできた。

部屋が明るいせいで顔が影になって見えない。
けど、そいつの顔がドンドン近づいてくる。

で、そこでやっと気づいたんだ。

顔が影になってるんじゃなくて、顔全体が大きな穴みたいになってるってことに。気が付いたら朝だった。

それからちょくちょく変な体験をするようになった。
聞いてくれてありがとう。

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