小学校の時図書室の掃除当番をやっていました。
図書室は独立した古い小さな建物でドアを開けると右側に大きな鏡が掛かってました。
ある日のこといつものように掃除が終わり、最後に出る私が電気を消して外に出ようとした時です。
ドアを閉める時に何気なく鏡に目をやると・・薄暗い室内で鏡がキラキラと光っています。
最初は外の光が反射しているのだろうと思ったのです。
とっても綺麗だったのでしばらく見ていたら・・・鏡の中にヨーロッパのお城のような建物が見えました。
すごく幻想的で美しかったのを憶えてます。
急にすごく怖くなってあわててドアを閉めて走って帰りました。
友達や親に話しても誰も信じてくれなかった。
それ以後。鏡の中に不思議な光景が写ることは2度とありませんでした。
卒業後。図書室は取り壊され今ではあの鏡がどこにいってしまったのかわかりません。
あのまま鏡を見続けていたらどうなっていたのでしょう・・・。
もう20年も前の話です。