死ぬほど洒落にならないほど怖い話しじゃないんだけど・・・。
実家の家限定のこと。
結構古い家屋。
時々、目の錯覚かもしれないけど、廊下の突き当たりに古い押し戸が見えるときがある。
それは常に見えているわけじゃなく、夏になると見えるようになる。
爺ちゃんにそんなのが見えると酒の席で話したら、俺の家計にあった実話を話してくれた。
大正初期からあるこの家屋には昔本当にあの押し戸があったという。
その先は倉庫になっていたのだが、あるときその家の子供が違和感を感じて報告。
母親は忙しかったので子供に見てくるよう頼んだらしい。
そして子供はろうそくを持って中に入り、そのまま蝋燭と一緒に消息を絶ったそうだ。
ちなみに現在はその倉庫の入り口は封鎖、見えなくなっていて倉庫自体は撤廃してただの壁になっている。
最後に爺ちゃんが「こうして俺が現代にたどり着いたんだよ」と笑いながら言っていたがそれの真実は定かではない。