林道で忽然と姿を消す

カテゴリー「不思議体験」

駅から家までに住宅地と住宅地を隔ててる100mくらいの林道。
そこをショートカットとして通って帰るんだけど、その林道入り口に入る前の角で女性が現れた。

暗くてしっかりは見えなかったけど、髪は黒っぽいロングで服は上は白、下はタイトスカートみたいなの。
どうやら同じ方向に進むようで自分を先導に6歩くらい後ろを歩きだした。

林道の入り口に入る曲がり角も同じ方向に曲がったので、お?女の人なのに街灯があってもうす暗い林道通るんかな?痴漢の看板とかもあるのに度胸あるな、と思いつつ後ろを振り返る。

だけど痴漢かと警戒されそうなのですぐ林道に入ったんだわ。

暫くは後ろから土を踏む音と靴底が落ち葉を擦る音が聞こえてたんだけど、林道を抜けた先から足音が一向に聞こえてこない。
少し進んでから不思議に思って振り返っても誰もいない。

林道からは分かれ道もないし変だな。

もしかしたら持病のしゃくが・・・とか本当の痴漢に襲撃されたみたいなシチュエーションかもと思い、勇気を出して戻ってみたけどやっぱり誰もいない。

痴漢に襲われたとしてもずっと背後の女の人の気配を気にしてた6歩ほど前の俺が気づかないように拐うのは忍者でも無理だろうし。

仙台に引っ越してきたのは三ヶ月前でまだ土地のことはよく分かってないけど、駅から住宅地への最適ショートカットとして使えるのに昼間でもほとんど人気がないのにはわけがあるんかなと思いつつ。

今もなんとなく視線を感じるようでガクブル。

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