私は東日本大震災の時に福島原発から10キロの場所に住んでいました。
震災前の半年は震度3~4の地震が頻発していて、震災の数日前には隣県の宮城北部で震度5強の地震が起きていました。
震災前日の昼頃、私は何故か急に不安に襲われてパニックに陥り、家でひとり震えて泣くほどの恐怖感でいっぱいでした。
何が何だかわからず、でもこの場にはいられないと思って、仕事中の夫に電話をかけて「今すぐ出ていきたい不安でじっとしていられない」と言うと、夫は驚いていたけれど「実家(東京)に行く準備をしておいて」と言ってくれました。
私は荷造りをしているうちに落ち着き、帰宅した夫とは週末に東京へ行って気晴らしをしようということになりました。
そして翌日の午前中にベランダで洗濯物を干していると、バサバサと音が聞こえます。
何だろう?と見回すと、3羽のカラスが隣家の屋根の上から狭い塀の隙間に向かって急降下しています。
バサバサともがいたあと、また屋根まで飛んでは急降下していて、不思議な光景でした。
その後に震災が起こり、原発事故があり私たちは東京で8年間の避難生活を送りました。
今思うと震災前日の不安感は異常でした。
私と同じような経験をした人は結構いるんじゃないかと思います。
皆さんも自分の心身の変化に気をつけて下さい。