あの人、神様だったんだ・・・

カテゴリー「不思議体験」

丁度一週間前に3年同棲した彼にふられてしまって、仕事を辞め地元に帰っていました。

自分で言うのも何だけど、そこそこ傷心していて、なんかもうどうでもいいやとかこの先どうなるんだろうとか、もう心がざわついて仕方なくて、癒されたいと向かったのが近所の神社です。

参杯するのは、もう何年ぶり?覚えていないくらいでした。

そこの神社は少し特殊な形をしていて、普通の神社は鳥居入って真ん前に本殿を構えている形が多いと思うのですが、ここの神社は鳥居入って本殿が左を向いています。

あと、真横の少し高い丘に慰霊碑があったり、その本殿が左を向いた正面に神様を祀っている祠が3つくらいあったり。
またその反対側にも少し廃れたお稲荷さんがあったり。

都会に出て何ヶ所か神社に行くことがあったけどあぁここは特別なのかなぁという思いが少しあって、ここに来る時はいつも少し誇らしい気分ですw

ちょっと前置きが長いかな?ごめんなさい。

神社に向かったのは午後3時くらい。
両脇に神様が祀ってある鳥居をくぐって見回すと平日でもあるし、人っ子1人いませんでした。

昔はじいちゃんばあちゃんが居たのになぁなんて思いながら本殿に向かっていると強い風が吹きました。

本当に小さい頃からここに来ているけど少しヒンヤリしてて、しいのみの木の香りが漂って、あぁここは何も変わってないなぁと少し感傷に浸ってしまいましたw
これ、分かってくれる人居ないかなぁ・・・。

お参りして柵の中にある鏡を見てあぁ老いたなぁ大人になったなぁとため息をついた時、また強い強い風が吹きました。
ゴォッと。

風がやんで鏡を見ると私の後ろに誰か居るんです。

ヒヤッとしました。
こういう瞬間って音が無くなるのかな?全くの無音。
恐る恐る後ろを振り返ると男の人が居ました。

不思議な白い服?を纏った中年くらいの男の人でした。
顔はすごく日本人。
なんだかあんまり怖い気持ちが無くて、ん?人間?って感じ

彼はこっちをじっと見つめていてその目は少し怖かったです。
表しにくいけど、まっすぐ見据えていてそらさない感じの。

そのままこっちを見ながら
「風が吹くの」みたいな事。
「ぞんぞがつかんか」(こっちの言葉で寒くないか)
と言われて、とっさにあぁ、寒いですねぇと返すと

「蚕のけの子、おおきなって」
「お前けの子はよぉ遊びにくる(り?)」
「よそのけぉる(?)にょうがな」←ここだけよく分からない

呆然としているとイッヒッヒっと笑って、また来いと一言残したあと、さっきより強い強い風が吹いて姿が見えなくなりました。

その後家に帰って御年90歳近くなる祖母に話を聞くと、ひいひいばあちゃんくらいの代に蚕を飼っていた(だから2階が吹き抜けでやたら広い)と聞いて本当にびっくりしました。

あの人神様だったのかなぁと思い出して書きました。
神様だったとしても本殿、複数の祠、お稲荷さん、誰だったのか検討がつかなくて少し困惑ですw

っていうかなんで私の前に現れたのか・・・。

結構こと細かく書いたけど、祀られている神様が神様だけに特定してしまったとしても、あまり大々的に書いて欲しくないなぁ・・・。
心の中で、あ、あの神社か・・・で収めていて下さい・・・。

あと特定されると嫌ので、まとめには載せないでくださいね。
乱文ごめんなさい、読んでくれてありがとう。

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