走馬灯の時間をはっきり覚えている

カテゴリー「不思議体験」

少し前に旅行へ行った英国から帰国した際にちょっと怖い体験をしたのでそれをちょいと。

帰国して数日たったころ、朝早く起きて外へ行くと白い息が上がる涼しさがあるイギリスと、うだるような暑さの日本の気候差になれずベッドに横になっていた。

時差ボケもあり、中々寝られずイライラするような、気分が悪いような感じでいた。

気を紛らわすためにスマホで動画を観てたけど、観てたのがホラゲ実況なもんだから「ギャーー?」とかの実況者の悲鳴が耳障りだと思うようになってもう嫌になってスマホの電源を消して目をつぶったんだ。

ふと目を覚ますと俺の腹の上に赤い服を着た長髪の女が馬乗りになっていた。
しかも手に何か持って振り上げてる。

ホラー好きな自分は嫌な予感はしていたけど、女の手に持っているものを見るとそれは錆びた包丁だった。

もう頭の中がパニックになったけど、恐らく振り下ろされるであろう包丁を避けようと横へ転がろうとしたんだ。

でも、肝心の体は動かず、手だけが壊れたロボみたいにギッギと左右にぎこちない動きでしか動かない。

もう逃げ場がないと悟った瞬間、色々な気持ちと走馬灯がごちゃごちゃになった。

(死にたくない死にたくない)
(長髪の女の幽霊とかベタだな)
(俺の死体発見されたらどうなるんだろう?)
(うわあああ)
(大丈夫だこれは疲れからきた夢か幻覚だ)

みたいなもうぐちゃぐちゃな感じだった。

女の手が振り下ろされて腹に包丁が刺さった。

けど痛みもないし包丁が刺さると女は包丁から手を放して消えた。

気が付いたら上半身が起き上がってて体も普通に動いてた。

オチもなく夢とか幻覚とかって片づけちゃうとそれで終わりかもしれないし、文にすると対して怖くないと思うけど、個人的にはめちゃくちゃ怖かった。

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