カフェバーで見た異様な親子

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

飲食店で昼にアルバイトしてた頃のことだ。

店自体はデパートの中にあるカフェバーで、昼は子供連れから見た目は富裕層らしき老若男女がよく来る店だった。

その時は、昼のピークが少し過ぎた後、遅いランチのお客さんと早めのお茶をしにくるお客さんがごった返していた時だったと思う。

少しパリッとしたピンク系のスーツ?を着た長い髪の若そうな大人しい女性と、4~5歳の蝶ネクタイをつけた男の子が来店した。

その時からなにか変な雰囲気の人たちだなーと横目で見ながら感じていた。

来店するときも人数を聞いたところ、指で2人と示すだけ。
子供もあの年齢の割に喋っていなかった。

店の真ん中、他の客からも見えやすいテーブルに着き水を人数分出し、オーダーをとり、料理を次々と運んだ。

注文の半分ぐらい運んだあとぐらいに、そのテーブルを見てみると、一切料理に手を付けていない。

子供は何か喋ってたかもしれないけど、親は全然喋ってる気配が感じられなかった。
ぼーっとしてた印象。
顔に感情?が見えなかった。

そしてふと気付くと、水の入ったグラス2つと注文したドリンク全てに備え付けの紙ナプキンが刺されていた。

「え?」

と他のお客さんもその光景を見て一瞬店の空気が止まった。

マネージャーがいち早く動いて、お伺いしようとしたら、何も言わず子供の手を引いて店から立ち去って行った。

マネージャーも周りにいたスタッフも何がいけなかったのか、何があったのかよく事態が読み込めていなかった。

あれ?接客態度がよく思われなかったのかな?お金払っていかんのかい!と当時思っていたが、それよりも飲み物全てに紙ナプキンを刺して、何もせず親子2人が向かい合って座っていた光景が、ほんのり怖かった。

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