人形を捨てた”あの”空き地で

カテゴリー「不思議体験」

友人の話。
生まれる前から家にあった日本人形で、ちっちゃい頃よく遊んだらしい。
少し大きくなった友人はもうその人形とは遊ばなくなって押し入れへ。
何年もそのままで友人は人形のことは思い出すこともなかった。

ある日、12才になった友人は家族と年末の大掃除をしていた。
押し入れを整理していると”あの”なつかしい人形が。

しばらくして新学期になり、彼女の家に友人たちが遊びに来た。
友人は彼女たちと部屋で遊んでいるうち、だんだん悪のりしてきて部屋の隅に置いてあった人形の顔にマーカーで”お化粧”しはじめた。

それはどんどんエスカレートしてとうとうヒゲを書いたり、顔半分を真っ赤に塗ったり・・・と、人形の顔を滅茶苦茶にしはじめた。

それはすごくおかしくて楽しかったらしく、ゲラゲラ笑いながらポーズをとったりしてその人形と一緒に沢山写真を取った。

その日の晩に人形はゴミ袋に入れられて指定のゴミ出し場に捨てられたそうです。
それは30センチくらい高さのブロック塀に囲まれた小さな空き地の、手前の方の隅で、そのブロック塀の裏にごみを置くようになっていたらしい。
友人はそこに人形の入ったごみ袋を出し、ごみは回収されたそうだ。

友人はその人形に悪戯してばか騒ぎしたこともすっかり忘れ、それから4年経って高校生になっていた。
学校へは自転車を使って、4年前に人形の入ったごみ袋を出した”あの”空き地の前を通って来る。

ある日、いつも通り通学のためにそこを自転車で通り掛かった時、その空き地の30センチの塀の上に、イタズラ描きで顔をめちゃくちゃにされたあの日本人形が立っていたらしい。

「うそ!!!!!」

ゾッとしながらその横を自転車で通り過ぎる友人を目で追うように、人形は身体を友人が通り過ぎるのに合わせて動いたらしい。

学校では教室入るなり、真っ青な顔して唇ぶるぶる震わせて頭抱え込んでた。

でもそれ以来その人形みることもないし、特におかしなことは起こってないって。

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