うちのマンション8階住人の話。
その住人は家猫を飼っていて普段はおとなしく家の中にいます。
そんなある日、その猫は住人が布団を干しに行くのについて一緒にベランダに出て行きました。
細い所や際が好きなのは猫の習性なのか、柵の外側10センチほどの際部分に出て行きました。
普段動くことをしないやや太り気味の家猫、やはりそれなりに鈍くなっています。
飼い主が見てる前で後ろ足を踏み外し、残った前足で必死に掴もうとしたけど、あえなく落ちていってしまいました。
一瞬のことで住人にはどうすることもできなかったそうです。
想像するにその落ち方はトムとジェリーのトムのようだったのではと思われます。
しばらくもがいた後、ピュンと落ちていく・・・。
落ちたのは1階住人の専用庭でその部屋の住人以外は入ることができません。
8階住人は死体の回収に泣く泣く1階住人を尋ねました。
しかし、1階移住人は留守で結局夕方まで待つことになった。
住人が帰ってきたので事情を説明し庭に入れてもらったが落ちた所に死体がない。
庭の隅の茂みを見ると・・・いた。
なぜか猫は呆然と虚空を見つめていたそうです。
奇跡的にも猫は全くの無傷で今は元通りの生活をしています。
猫って8階から落ちても大丈夫なんですね・・・。