ずいぶん昔の体験だけど、正真正銘の実話。
俺が上京した手の時、初めて入居したマンション
八○子の川沿にある立派なマンションだった。
俺は川を眺められるこのマンションがすごく気に入ってた。
3階に入居しており、景色も良かった。
夏の暑い日、川沿いに面した部屋だった俺は、あえてクーラーを付けずに、ベランダの窓を全開(ドア式の窓だったと思うが)にしてうとうと眠りにつこうとしていた。
そのとき、急に重い耳鳴りのような、自分の血液が流れるような音と同時に生まれて初めて金縛りに遭った。
あ、、やべーかも・・・。
そう思って必死に目を開けたが、一向に金縛りが解ける気配は無い。
それどころか、上半身が勝手に起き上がってくる。
そして、視界がどんどん高くなり「ゆ、幽体離脱ってやつですか!?」と、ドキドキ。
しかし、実際に体が直立していき、自分の体が向かうその先が開けっ放しのベランダに向かっていることに気づいた。
やっべ!
体が川のほうに向かってる!!
そのままこの霊体験を楽しんでいたら、ベランダからまっさかさまだよ!
一瞬で冷静になった。
声は出るのか?
声出せれば解けるみたいなのどこかで見たことある!
そして必死で、「死にたくない死にたくない」と強く願いながら叫んだ。
「・・・・ァー・・・」
でた!
声がでた!
その後も必死にこの虫の息のような声を出し続けた。
そうすると、徐々に体の姿勢が寝ている状態に戻っていった。(魂が戻ってくるって感じだった。)
目はパチクリできる状態のまま、体が徐々に開放されていく感覚がどれほど嬉しかっただろうか・・。(この感覚は眠りから覚めたような感覚ではない)
おっしゃ!
なんか知らんけど、どっか行った、とりあえず助かった!
すぐに部屋の電気つけてガクブルしたのち、即引っ越しました。
年か経って、その頃の話を地元の友人にする機会があった。
その話をしてみると、友人いわく、その界隈は昔「首切り場」だったらしい。