愛知県と静岡県を結ぶ国道362号線上に旧本坂トンネルという有名な心霊スポットがあります。
また愛知県内には他にも伊勢神トンネルという有名な心霊トンネルもあります。
本坂峠の別名は姫街道と呼ばれていました。
その由来は関所を通過するのが難しかった女性の旅人が裏道として使用していたことからだそうです。
本坂峠はかなり険しい山道だったので、多くの女性が道中の事故で命を落としたと言われています。
また愛知県側の本坂峠には浅間神社という神社があります。
これは通称「首狩神社」とも呼ばれています。
山賊が本坂峠を歩く旅人を襲った時に、首を切ってその神社に捨てていくという噂が由来だそうです。
おそらくその犠牲になった人たちの多くも女性だったのではないでしょうか。
こうした経緯があってなのか、旧本坂トンネルでは多く目撃される幽霊のほとんどは女性なのです。
話によると、赤ちゃんを抱いた女性の霊や着物を着た女性の霊が目撃されているそうです。
一番有名なのが「逆さ女」と言って、トンネルの天井から逆さまになって出現する幽霊がいるようです。
ある体験談で、3人の男性が肝試しに旧本坂トンネルを訪れた時の話があります。
3人ともトンネルの前まで到着すると、車を降りて歩いてトンネル内に入ろうということに決まりました。
しかし、体験談の筆者である男性はトンネル内には入らないで車内で待機することにしたそうです。
友人たちがトンネル内にいる間、お互いに携帯電話を片手に連絡を取り合っていました。
すると少しずつ電波が悪くなったのか、声が聞こえにくくなりました。
トンネル内にいる友人から「もしもし」と繰り返しています。
それから1分位すると、突然に友人が「女の声をマネするな」と言ってきました。
体験談の筆者はもちろん女性の声の真似なんかしていませんでした。
そして、これは自分の声じゃないと気づいた瞬間、思わずバックミラーを見てしまったのです。
すると、後部座席には色白の女性が座っていたので急いで車から逃げました。
その後に車内を確認すると、後部座席には女性の長い髪が何本も落ちていたそうです。
肝試しと言って面白半分で心霊現象のあるスポットを訪ねると恐ろしい目に遭うかもしれません。