奈良県と京都の境にある廃ホテルに友人と2人で肝試しに行った時の話。
2人で「こえ~w」とか言いながら屋上まで何事も無く上りきり、しばらく綺麗な夜空を眺めて「ぜんぜんコワないやんw」みたいな事で、結局何事もなく車に向かって帰り始めました。
しかし帰りは行きと違い、何か人の気配を俺は感じていました。
車に到着し友人と車へ同時に乗り込んだ瞬間でした。
背中を激しく擦るような感覚に襲われ、
シートから飛び上がり、少しキレ気味に「何すんねんっ!!!」、と言うと、友人は「はあ?」と一言。
俺はてっきり、友人のいたずらでやられたかと思ったんだけど、どうも友人のリアクションが変なのと、擦られ方を考えると、シートの背中の部分から両手で擦られた感じでした。
少しの沈黙後、『これはただ事じゃない!』と察し、2人で発狂しながら急いでその場を離れました。
地元に帰ってきてから、こわごわ背中をチェックしてもらうと赤く腫れ上がっていました。
その後は別に呪われるとかそんなことは無かったんだけど、そのとき人生初めての不思議体験だったので、恐怖のあまり寝れなかったのを覚えています。
7,8年前の体験談でした。