大阪にある旧生駒山トンネルでの体験談

カテゴリー「怪奇スポット」

16歳の時、原チャリに乗れるようになったこともあり、学校にマトモに行ってなかったこともあり、夜な夜な友達と心霊スポットに行くのが流行っていた。

廃墟となった学校や、廃病院などネットで調べて色々行ったけど特になんにもなかった。
その中でも複数回行っている心霊スポットがある。

大阪にある旧生駒山トンネルだ。

住んでた場所から遠すぎず近すぎずでかなり雰囲気もあるので、ちょこちょこ肝だめしに通っていた。

グーグルマップとかで見ればわかると思うけど、旧生駒山トンネルの入り口は塞がれており、せいぜいちょっと中が見えるだけでそんなに怖くない。

だけどトンネルの入り口を正面にして左の方の狭い道を進んでいくと、背よりも高いフェンス?超金持ちの家の鉄扉みたいなのが出てくるんよね。

高さは2mくらいかな。

これを登って超えると、30段前後の石段があって、左手は石の壁、右手は階段に沿って斜面になっていて竹がびっしり&よく見る緑色のフェンスで覆われている。

右手の竹がすごい長さで、左の方へしなってて、上を見ると竹で覆われてて月も見えない。
門の手前から見ると自然のトンネルみたいになってる。

ここの石段を上がりきるとまず正面に井戸、その先はまた山の斜面。
左手を見ると廃墟になった家が三軒か4件くらいポツポツと点在してる。

廃墟に落ちてた新聞みると、確か1940年とかそんくらいの新聞だった気がする。

その廃墟群を抜けると大きなコンクリートでできた防空壕みたいなのがあった。
ぎゅうぎゅうに入れば200人くらいは入れそうなサイズかな。

ここまで来たら引き返すってコースにしてたけど、最初の方はなにもなかったのにちょっとずつ異変が起きた。

仲間内で起こったちょっとだけ怖い話。

A君の話。
トンネル帰りに親から電話がかかってきた。

親「いつ帰ってくるんだ?」
A「もう帰るよ!」

親「なんだって?風の音でよく聞こえないぞ!」(バイクに乗ったまま通話してたため)
A「今帰ってるところ!」

親「とにかく早く帰ってこい!」

家に帰ると親が「お前どこに行ってたんだ!?」
A「なんで?」
親「風の音の後ろでずっとお経が聞こえていたぞ」

B君は帰り道にでっかい木の枝が落ちてきて事故った。

あとはいつも心霊スポットにいくメンバーの中の女の子が、ガタガタ震えてろれつがおかしくなったのですぐに帰ったりとか・・・。

まぁこんな事があったけど、それでも自分は幽霊を信じていなかった。

クラクションを鳴らすと幽霊が出ると聞くと、クラクションを鳴らすタイプだったけどなにも起こった事がなかったから。

まぁここからが自分が体験した話の本題です。

徐々に誰も行かなくなり、すっかり心霊スポット巡りも忘れてしまった頃。
確か19ぐらいの時に姉貴に心霊スポットに行こうと誘われた。

メンバーは25歳の男女7人くらいと俺。
みんな旧生駒山トンネルに行ったことないと言うので、俺が道案内をして車で向かった。

現地に着いたのが確か深夜3時くらい。
トンネルを見たけどみんな全然平気そうだったので、いつも行っていた廃墟群へ案内した。

流石に人数が多いのでグループに別れたんだけど、ジャンケンで負けた奴が1人で感覚を開けて殿を務めることになった。

まぁこれが俺になるんだけどね。

確か3人、4人、俺と言う順番で進んで行くことになった。

3人が進んで行き、5分開けて4人が進んで行き・・・。

5分経ったので俺もフェンスを乗り越えた。

当時はスマホが無いので携帯のライトのみ。
竹トンネルのおかげで3mくらい先しか見えない。

幽霊は信じていなかったが流石にちょっと怖かった。

時間的にも怖かったので足早に石段を登っていると、中腹辺りまで登った所で右の視界の先(見えてるけどピントが合わない所)で20mくらい先に白っぽい感じで人が立ってるのが見えた。

俺はどうせビニールか見間違いかと思って、パッとそっちを見てピントを合わせると、フェンスの向こうの竹林の中に、これまたベタだが真っ白のワンピースで髪の毛が膝くらい顔は下を向いて見えないけどとりあえずそんな感じの人がいた。

なんだこんな時間なのに変な人・・・と思って前を向いた瞬間に気づいた。

こんな時間に人がいるわけ無い。

しかもちょっと光って見えたし、遂に見てもうたんか幽霊を!!!と頭の中がパニックになった。

この間一秒くらい。

二度見する形でもう一度右を照らすと、さっきまで立ってた女性が、テケテケみたいなポーズ
蜘蛛みたいな体勢でこっちに近づいて来てた。

その瞬間全身の毛穴が開き、髪の毛はスーパーサイヤ人になったかの如くゾワゾワっと逆立って体が強張った。

その女性があと10mくらいの所でやっと体が動いたので猛ダッシュで前の奴らに合流してみんなで下山した。

これが唯一幽霊を見た?話。

でももう昔の事だから見間違いなような気がして、幽霊をやっぱり信じれない。

でもあそこに行く勇気はもうない。

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