田舎の赤堤防の話

カテゴリー「怪奇スポット」

俺の田舎に通称「赤堤防」っていう防波堤があるんだ。

ま、名前のとおり灯台が赤く塗られているだけなんだけど、その赤堤防は大型のチヌがよく釣れる。
そこで親戚のオジサンが夜釣りでクーラーに座って電気浮きを見ていたら、背後から肩をポンポンって叩かれたんだって。
田舎で季節は夏、だから夕涼みに来た人かな?って思って振り返ったら誰も居ない。
よくある話なんだけど、そのオジサンはその手のことは信じない人で、そのまま釣りを続けていた。
するとまた肩をポンポンって叩く、振り返る、誰もいない。

ここで少し気味悪くなったけど、とりあえず暗い海面に浮く電気浮きの明りをじっと見ていた。

するとまたもや肩をポンポンって叩かれる。
さすがに気味悪いので振り返らずに竿をもったまま自分の脇の下から背後に目をやると、腰みのって言うのかな?
浦島太郎が腰に巻いているワラで出来たやつ。
それを身に着けた人の腰から下が見えたらしい。
しかもその腰みのが濡れてて水がポタポタ落ちているのが見えた瞬間、オジサンは竿、クーラー、バッカン(エサ入れ)、道具箱をそのままにダッシュで逃げたと聞きました。

そのオジサンは今でも釣りが好きですが夜釣りだけは誘っても来ません。

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