犬は生き残る

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

オカンから聞いた、ある夫婦の話(実話)。
子供も独り立ちし、夫婦と愛犬とで生活していたそうです。

ある日、奥さんは友人から「お互い子供も独り立ちしたし海外に遊びに行かない?」と誘われ、旦那さんに行っても良いか相談すると「自分一人と犬の世話ぐらいは出来るから、ゆっくりしといで」と言ってくれたそうです。

その後、奥さんが海外でのんびりしていると、旦那さんの会社の人から連絡がありました。
旦那さんが亡くなったので至急戻って来て下さい、という電話を受けました。

慌てて家に戻りどういう経緯か会社の人に尋ねたそうです・・・。
ちょうど奥さんが海外に出発した日から旦那さんは会社に来なくなった。
けど、非常にまじめな人だったので会社の人たちも、「珍しいなァ、風邪でも引いたのかなぁ」と話していたそうですが、2、3日経っても連絡が無い。

一週間ほど経って「おい、何かあったんじゃないのか?」と流石に異常を感じて、「ちょっと様子を見に行こう」と同僚数人が家に向かったのです。

玄関前で何度呼んでも返事が無いので大家さんに鍵を開けてもらって中に入ると。
旦那さんは台所で倒れていて、側で犬が悲しそうに佇んでいたそうです。

直ぐに警察に連絡をし、調べてもらうと脳溢血で亡くなったとの事でした。
ここまでは怖くも何とも無いのですが、疑問が残ることはありませんか?
旦那さんは奥さんが旅行に出発した日に倒れて、会社の同僚が駆けつけるまでの一週間犬には誰が餌を与えていたのか?って・・・。

・・・犬は亡くなった旦那さんの体を一週間食べていたそうです。
どんなに可愛がっていても、やっぱり畜生なんだね。
背に腹は変えられないんだね。
ってオカンは言ってました。

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