3年前俺は人を殺めている

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

地方のパチンコ屋で働いてた時に札幌から来た少し小太りのMという同僚の話。

ちょうど店の2階が寮になっててMとは隣同士だった。
俺がそこに住む日まだ何も挨拶も無いうちにMから声をかけてくれて仲良くなって酒を飲み明かすような中だったが、ある夜中寝てると大きな叫び声がMの部屋から聞こえて飛び起きた。

・・・Mの部屋に行くと部屋の鍵はかかっておらず、そのまま入って行くと包丁持ったMがやみくもにふとんに突き刺してた。

俺が「落ち着け、一体どうしたんだ?」と大きな声を張り上げると、Mは我に返り凄い形相ながらも包丁を手放した。
俺は「覚せい剤か?」とMに尋ねたら首を横に振ったので「俺でよければ相談してくれよ」と言ったらMは「内緒にして欲しいんだけど、3年前俺は人を殺めている。理由を話せば長くなるがそいつといると俺は駄目になっていくんだ、だから殺めた」と話した上で、「警察から逃げてる、ここもそんなに長くないだろう。」といってきた・・・。

さらにMは「ただね、殺めた相手が許してくれないのよ血だらけの頭で纏わりついて来るんだよ」と・・・。

俺は警察に出頭する事を進めた。
あと8年程でMとは再会できる・・・。

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