俺が小学校低学年の頃の話。
場所は長崎市で、91年~93年ぐらいかな?
通学路の途中に、空き家があったのね。
そんな古い物じゃなくて、つい最近まで人が住んでたっぽい空き家。
通学路にそんなモンがあったら、好奇心旺盛な小学生は当然探検に行きたくなるものだと思います。
だから学校の帰りに5、6人ぐらいで探検しようぜってそこに行ったのよ。
場所が商店街の通りで、雰囲気はさっぱり怖くないんだけど、家の周りに結構高い木が植えてあって、外からは中が見えない感じだった。
だから探検するにも都合が良かった、その辺は人通りも多かったし。
その家は平屋の日本家屋で、見た目はとっても普通。とりあえず俺らは玄関とか窓が開かないか周りをガチャガチャやってた。
まあ当然開かない。
庭もきれいなモンだし、誰かが掃除してるんだろうね。
つまんないなー、とか思ってると、玄関の前で一人が騒ぎ出した。
「鍵穴から中見てみろ!」
覗くと、中に畳の部屋が見えた。
家財道具は一切なし。
ただ空っぽの畳の部屋。
ただ一つ、向こう側の壁際に、何かが置かれていた。
人形だった・・・青い眼のフランス人形。
壁に寄りかかるように座って、ちょうど鍵穴から覗くと目が合うように置かれていた。
俺達は、はしゃぐでもビビるでもなく、何というか引いていた。
ドン引きしてた。
「うわ・・・気持悪ぅ・・・」ってテンションだった。
んでテンション下がった帰り道で、放置されたバイクのハンドルにぶら下がったとんでもねぇデカさの蜂の巣発見。
テンション急上昇w
実際人形より、蜂の巣のほうがリアルに怖いしな。
次の日の話題も空き家のことより蜂の巣のほうがメインだったぐらい。
最近ふっと思い出したんで書きました。
あの人形何の意味があるんだ?魔除け?泥棒除け?家主のいたずら?
なんだったんだろう。