猫の死骸拾い

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

今年の夏のバイト先の話です。

経験はなかったんだけど、日給がかなりよかったので建設会社に面接に行きました。
結果は即OK。
早速、明日から来てくれと言われとんとん拍子に決まった。

バイト初日。
朝、みんなに紹介されたんだが、そこにいた現場監督の○○さんに「名前はええわ。どうせつづかんから」と言われた。

嫌な人だ。
坊主頭で顎鬚、目つきが悪いというかどこをみているか解らないキチ外目つき。
不運にも、その○○さんの現場に連れてかれた。

現場に着くなり「お前、今から30分以内に猫の死骸拾うてこいや」と。

俺?目が点で半笑いの俺に、もう一度「お前の仕事じゃ!はよー猫の死骸拾いにいけや~」

俺:「冗談ですよね?(汗)そんなもの何するんですか?(汗)」

○○さん:「昨日苦情が出たんや!そいつんちに投げ込むんや!」

きちがいだ!

俺:「・・・・・・・・・あの、猫の死骸なんて普通にありませんよ(苦笑汗)」

○○さん:「あったりまえじゃ~!お前が用意するんじゃ!」

つまりは、俺に猫を○させて死骸を用意しろと言ってるわけだ。
まじ怖かった。
きちがいっぷりに。

とりあえず、やりすごす為に1時間近く時間をつぶして、○○さんに「すいません。猫の死骸も生きた猫もいませんでした」と詫びた。

○○さん:「ッチ!じゃーその辺の田んぼから蛙捕まえてこいや!」

これは、嘘つけなかった。
まわりからは蛙の鳴き声がきこえたからだ。

俺は、バイト代を放棄して、そのまま帰った。
その日、携帯に鬼電されたが当然出なかった。

アパートに帰るなり、表札の名前を書き換えた。
夜、玄関のドアがドンドン!

当然出なかった。
次の日から1週間友達の家に避難した。
それからアパートに戻って2週間、とりあえず異変はないが、引っ越しを考えてる。

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