空気のような見えない存在

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

デートで花火大会の日の話。

5時の待ち合わせ時間に、彼が遅れてきた。
朝の内から何度もメールを入れたんだけど、良くわからない返事しか来ず、彼本人が来たのは7時を過ぎていた・・・。
しかも私の用事で、待ち合わせの場所に一時間以上早く着いていたのも、彼は知っていたハズなのに、別に急ぐ気も早く来ようという気も皆無。

遅刻の理由が、仕事で忙しかったとか寝坊とかならともかく、「朝10時には○○のメールで起きてたけど、何かぼーっとしている内に3時になってた。○○が『待ち合わせの場所に4時に付いちゃったけどどうしよう?』ってメール読んでたけど、無視して六時に風呂入ってたわ」と・・・。

詳しく覚えていないが、ともかく意味不明発言しか無かった。

挙げ句、「ねぇ車どうしよう?花火ってもう始まっちゃってる?俺一番前の席で見たいんだー」

・・・常識的に考えて、みなが集まる花火大会で車を止める場所はないから、普通は公共交通機関使うし、花火見たいなら二時間は早く来ないと駄目だよ・・・。
ていうか、それ何度も言ってたじゃん・・・。
聞いてなかったのかよ。

結局彼は花火大会の間中、人混みに揉まれつつ、少しでも花火の見える場所を歩き続けていました。
当然、後ろには私も居たのですが、私の言うことなど全く耳にもせず、スタスタ歩き続ける。
私、慣れない浴衣&サイズの合わない下駄で歩き何度もこける。
でも無視。
一回思いっきりこけて、足の親指と人差し指の付け根から血が滴ってても無視。

こっそり人混みで迷子になったふりをして、その後連絡拒否。
別れました。

彼は花火が終わるまで、私が後ろを付いてきていないことに気が付かなかったようです。
私は彼にとって、空気のような見えない存在だったのかも知れない。

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