今でも真相はよくわかってないけど。
数年前、朝起きると必ず喉が痛いということがあった。
冬だったから乾燥でもしてるのかと思ったがそういった痛みじゃなかった。
内側からというより外側という感じがした。
そのせいかマスクして寝ても効果がなかった。
そんなある夜、何だか息苦しい感じがして目を覚ますと、女の人が自分の喉を締めてきていた。
今ではその人がどんな人だったかあまり覚えていないが、凄く恐ろしい顔をしていたことは覚えている。
そして気づいたら朝になっていて、喉は相変わらず痛かった。
しかし絞められたにしてもどこぞのホラー映画のように首に痕もなかったし、その時は夢だと思い母にこのことを笑って話した。
きっと母のことだから「不気味~」とか言いながら笑い飛ばすと思ったが、自分の思ってた反応とは違っていた。
母は真顔でどんな女性か聞いてきた。
じっくり見たわけでもないのでわりと曖昧だったが母は私から女の人について聞くと黙り混み、そして急にお茶らけてきた。
母:「もしかして我が家に幽霊いるの~?あーやだぁ、眠れな~い」
流石の私も母が何か隠していると察した。
私はそれ以来たまに女の人に首を絞められる夢を見るようになった。
何度も見ると気味が悪くて、当時の私はそれが家にいるものだと思い友人の家に泊まるようになった。
何故か泊まりの時は女の夢は見なかった。
母には何度も見ていて本当に辛いと伝えた。
喉は風邪の前兆のような感じで大事ではないにしろ辛いことには変わりない。
その時の母はまた考え込んでいた。
不眠症気味にもなっていた私は夜こっそりコンビニに雑誌を読みに行ったりしたんだけど、ある日、玄関のドアの音を立てずにこっそり戻ったら母の声がした。
電話をしてるようで、別に気にも留めないものだったが内容が内容だっただけに無視できなかった。
まとめると・・・
・母は既婚者の男と浮気している
・奥さんは母が浮気相手だと薄々感づいてる
・そして、私の首を絞めている女の特徴がその奥さんに当てはまる
色々と衝撃的だった。
その後、母はその既婚者と別れたらしい頃から女の夢は見なくなった。
今でもその女が生き霊だったのか、ただの夢だったかはわからないが、一つだけ言えるのは、浮気や不倫などはいけないということだ。