逃亡し続けた幹部?

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

会社の先輩から聞いた話。

地下鉄サリン事件後、オウム真理教の施設に家宅捜索が入ったニュースを見て、先輩が仲間たちと肝試しでその村に行ったんだって。

でも当然警察がいて、近くに行くことは出来なかった。

仲間たちと、「拍子抜けだね」なんて話をしながら暗い道を車で走っていたら、遠くに明かりが見えたらしい。
走っていた場所が山道だったから、こんな所に明かりがあるのはおかしい。

それこそオバケがいるかもしれない、って軽い気持ちで車から降りてその明かりの所に向かったら突然、茂みから白い服を着た男の人が、小さいオノをもって先輩たちの方に走ってきた。

これにはさすがに驚いて、慌てて車に戻ったんだけど、4人で行って3人が車の中に戻ったけど、残り1人は遅れてその白い服を着た人に捕まってしまった。

先輩と友達が、車の窓から捕まった友達の腕をつかんで引っ張って、車の中に入れたんだけどその間、白い服をきたおじさんは「お前らこんなところで何してる!?お前ら見たかー!?見たかー!!?」って怒鳴っていたらしい。

急いでその場から立ち去ってしばらく車を走らせ、東京のファミレスに深夜入った。
それからもう怖くて夜が明けるまで、ファミレスで時間をつぶしていた。

って話なんだけど今思えば、あの時あの明かりの先にいたのは、逃亡し続けた幹部の連中だったのかもしれない。

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