バイク事故のおっさんの惨状

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

3年前の夏休みに親戚の家に家族で泊まりに行った日の夜。
その家から少し離れた服屋にバイクが突っ込む事故があって、その事故当時は深夜だったんだけど、俺の親とか親戚の親とかおじいさんとかは徹夜麻雀で盛り上がってて俺、兄、妹、親戚の子供(俺とタメ)は違う部屋で映画を見てた。

で、親戚の家は山奥だし深夜だったしその事故の音が結構大きく聞こえたけど、大人達は酒も入ってるし盛り上がってるしで気付いてない。

音に気付いた俺と妹と親戚の子供は「何この音?」って少し騒いだものの、映画見てた為特に気にせずまた普通に映画を見出して、兄だけ何の音か気になったらしく、その音が聞こえた方に窓がある部屋に一人で出て行った。
だけど結局何かわからないままその日はみんな寝た。

次の日起きると「昨日○○屋にバイク突っ込んだらしいぞ。突っ込んだの○○さん家の親父さんで死んだらしい」とか大人が騒いでいた。

あーその音だったのかって思って特に気にしてなかったんだけど兄が、「そういえば昨日あの音調べに行った時窓から外見たら片足がなんかプラプラしたおっさんが道路に立っとっていきなりこっちに向かって走ってきてでれ怖かったて」とかふいに話しだして、何それ怖っ!笑みたいな感じで軽く気にも留めず流したんだけど、後々その事件の詳細がわかってくると、恐怖でそのバイクで突っ込んで死んだおっさん片足折れた状態で死んでたらしい。

そのおっさんとたまたま仲良かった親戚の家の前に住んでるおばさんがそのおっさんの写真持ってきたんだけど、それ見て兄が「昨日こっちに向かって走ってきたのこの人なんやけど」って呟いた。

怖かった。

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