いまでも思い出す不思議なもの、不審なものといったほうが正しいか?
だいぶ昔の話。
例年になく少雨で、あちらこちらのダムが干上がって水没した建物が現われた、なんて話題になった年のこと。
地元のダム湖もいままで見たことのないほど水が引いていたので、普段は行けない橋の下あたりを散策してみた。
橋の下といっても橋は湖底から30メートルは上かな、ダムの端をまたぐようにかかっている橋で、普段そこから湖を見下ろしていた。
そこを歩いているだけで楽しかった。
取り残された小魚や大物いたらなんて色気もあったけど、いつもなら絶対に行けない場所に立っているだけで高揚していた。
ところがしばらく歩いているとなぜか橋の下、そこから投下されるとちょうどこの辺りかな、と思われる場所に錆びたドラム缶が・・・。
水でも溜まっていれば何か小魚でも入っているかなと近づいたんだが、口切りいっぱいまでコンクリが詰まっていた。
何か気味が悪くて逃げるように帰ってしまったが、あれはなんだったんだろう.....。
夏が来るたびに思い出す。