上司の娘さんが厄年の時、お寺で厄除けのお札を買いました。
娘さんは、お札の裏に両面テープを付けて壁に貼りました。
そして三年後、娘さんの厄も開けるころ、お札を壁から外そうと手を伸ばし、お札にもう少しで手が届こうとした時にお札がポロッと自ら剥がれ、床に落ちてしまいました。
約3年間の間、一度も剥がれることもなく壁に張り付いてたお札が自然に剥がれたことは単に両面テープの寿命だったのだろう・・・と思い、特に気にはしませんでした。
しかし、床に落ちたお札を拾いあげた時、ふとお札の裏を見ると、まるで火に炙られたように黒くなっていました。
気味が悪くなった娘さんは、早速、お札を納めにお寺まで行き、裏が黒くなったお札をお寺の人に見せました。
お寺の人は事も無げに「たまにいるんですよね。こういう人が。」と言われたそうです。
お寺の人は、それ以上何も答えてはくれませんでした。
「たまにいるんですよね。こういう人が。」というのは、お寺の人は、娘さんがお札にいたずらでもしたと思ったのだろうか。
それとも、娘さんはお札によって何か悪い物から守られていたのだろうか。
今となっては謎です。