妖怪のドッキリを仕掛ける

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

うちの家は山を持ってて、じいちゃんが所持してるんだけど、そこでは昔から家畜とか、農業とかやってた。
今はじいちゃん年もとったし、息子4兄弟はそれぞれに仕事持ったので、じいちゃんは引退してのんびりしてるんだ。

昔は男4人だし、遊ぶのはいつも山の中。
とにかくやんちゃで、手がものすごくかかる子供たちばっかりだったそうで、じいちゃんが夜は危ないから日が暮れるまでに帰ってこいって言ってるのに、いつも4人は、日が暮れて夜になってから帰ってきてたらしい。

ある時キレたじいちゃんが「夜には悪い子を食べに妖怪が出る」って脅かして、その夜に子供たちが帰ってくる獣道の予想を付けて、後ろから黒い布かぶって鉈を持って「うおおおおおおーー!!」って大声を上げて追いかけたらしい。

子供たちはビビって一目散に家に帰宅。
その後は日が暮れるまでには帰るようになったw
父ちゃんと兄弟は大人になって種明かしされるまでは本当に妖怪はいると思ってたらしい。

ある時は、じいちゃんとばあちゃんが家畜の方を見て回ってる時に、畑で4人暴れて、ビニールハウスを一個ぶっ壊したらしくて、その日もキレたじいちゃんに納屋の柱に4人括りつけられて、一夜を過ごしたとかw

うちの父ちゃんは4兄弟の3男坊なんだけど、父ちゃん達にとっては山の神様や、得体のしれないモノ達よりもきっとじいちゃんが一番怖い存在なんだろうなと思う。

思い出話だけになってすいません。

で、じいちゃんの話。
さっきも書いたように昔は家畜の方もやってたんだけど、もうじいちゃんも年だったので引退するまで肉鳥の養鶏場だけやってた。

じいちゃん曰く、結構成績(?)は良い方で、入荷して出荷までほぼ100%の出荷率を誇ってたらしくて、(完全100%じゃないですが)

出荷時に1羽づつ重さを図って規定以上じゃないと売れないらしく(この辺はうろ覚え)1羽づつ重さを図るらしいんだけど、必ず20羽前後規定に入らない鶏が出るそうで、そういう鶏は、山に放つらしいです。

可哀想だと話したら、父ちゃんにそれは言っちゃダメだと言われたんだけど。
じいちゃんが山の神様に捧げてるんだよ~って子供の頃に話してたのがちょっと印象的だった。

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