レンタカーでメキシコの田舎街を真夜中に通行中、いかにも偽物にしか見えない銀色のタイツ着た宇宙人がビール瓶を投げて来てドアミラーの端っこを破壊した。
血気盛んだった俺はブチ切れて車を止めて宇宙人の後を追いかけたが、返り討ちは怖いとすぐ思い立ち車へ引き返した。
壊れたドアミラーを眺めていると、“カンカラカンカカン”て車のボディから聞こえた途端、ガシャーンと車の窓が全て割れた。
なんじゃこりゃー!
走って逃げて街外れの草むらで野宿して、朝、車に帰って来ると警官が待ってて、昨日この辺りでお祭りがあって村人が大勢で空へ向かって銃を乱射し、撃った弾が運悪く自分の車に降り注いだとか説明された。
レンタカーの会社の人達も来ててよくある♪よくある♪って俺の肩を叩いて笑っていた。
銀色の宇宙人の話したら、お祭りの妖精だよって大爆笑された。
レンタカー代は無料だった。