太らない理由が怖い

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

因果応報というか、自業自得というか。

高校時代のクラスメイトで自称「私はいくら食べても大丈夫!!!」な女N子がいた。

毎日甘~いジュースや炭酸飲料を水やお茶代わりにグビグビ。
砂糖や炭水化物たっぷりのスイーツをバクバク。

でも実際N子はどんなに食べても太らない。
むしろスリム。

皆が◯キロ太った、ダイエットしなきゃ!的な体型を気にする会話をしていると割り込んできて、「ダイエット?何それおいしいの?わたしそんなことしたことな~いwww」と自慢しつつバカにする。

誰かが何かを食べていれば「それ以上食べちゃ太っちゃうんじゃない?あ、ダイエット中だっけ?協力してあげるよ!」と、バカにしながら人の食べてるお菓子や注文した料理まで掻っ攫う。

N子の母親も「うちの娘はどんなに食べても太らないから~」と放置してご満悦。
しまいには「このサイズのほうが安上がりだし~」と学校にまで1.5リットルサイズのコーラやサイダーのボトルを持ち込み、休み時間ごとにグビグビと飲み干すように。

このころN子が一日に飲んでいたジュースや炭酸は一日約4リットル。

「飲みすぎじゃない?」と忠告する人もいたが、N子はデブのひがみだとバカにする。

もう知ったこっちゃない、とまわりも放置したまま私たちは高校を卒業し、それぞれ進学、就職。
N子も成績が良かったためそこそこの大学へ進学した。

それから半年後、N子が自宅で倒れ救急車で運ばれた、という連絡が来た。
診断はなんと糖尿病、それも相当の末期。

気付いた時には命も危なく、2週間以上集中治療室から出られなかったらしい。

実はこれはペットボトル症候群といって、幼少期から過度な糖分を取りすぎるとなってしまうもので、気付かないまま糖尿病がどんどん進行していく病気。

今までどんなに食べても全く太らなかったのもこのため。

結局闘病のためN子はせっかく受かった大学も退学。

今までN子に散々デブだとバカにされてきた高校時代のクラスメイトが病室に見舞いと称して押しかけ、目の前でバカにしながらスイーツをバクバク食べまくってきたそうだが、私は遠方で参加できなくて残念だったということはここだけの秘密にしておく。

先日、息子の検診に行ったところ、片足を切断した車椅子のN子と、まだ40代のはずなのに60代ぐらいに老け込んだ白髪交じりの車椅子を押すN子の母を見かけたので書き込み。

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