昔は本当に”間引き”があった

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

神奈川の田舎。

ばあちゃんがボケてきて今まで隠してたことを話すようになってきたんだけど、聞くとやっぱり田舎はかなり怖い事実を隠蔽してるよ。

俺がガキのころにいつも使う肝試しスポットがあった。
「赤ちゃんの泣き声が聞こえる」ってよく仲間内で騒いでた。

まあ、ぶっちゃけ皆鳥か鹿の鳴き声が川の音と混ざってそれっぽく聞こえてるんだろうと思ってたんだけど・・・。

こないだ久しぶりに帰省したとき、ばあちゃんが昔はこの村にも”間引き”があったと言い出した。

ちょっと気になったんで掘り下げると、「あそこの沢の奥に淵があるべよ、彼処に女氏や老人を生きたまま捨ててた」とのこと。

慢性的な食料不足に陥っていたこの村では、村を守るために必要のない女の赤ちゃんや、働けなくなった老人は生きたまま崖に捨てられたらしい。

その場所はいつの間にか「赤子淵」と呼ばれるようになったんだって。

第二次世界対戦が終わってからは、その風習もなくなり、いつのまにか赤子淵の存在は村のタブーになったそうな。

ばあちゃんにその場所に案内してもらうと、やっぱり俺たちがガキのころ肝試ししてた場所だった。

あのとき聞いてたあの声はどうやらホントに赤ちゃんの泣き声だったらしい。

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