幽霊よりも怖いキチガイ

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

去年の話。

俺は高校生でいつも部活で予定が埋まって友達ともなかなか遊べんわけだ。
そんな俺が年末年始という事で休みを貰ったわけで、地元の友達と遊ぶ事になった。

遊ぶといっても4人ぐらいで公園に行ってトイレの前でずっと駄弁ってるだけなんだけども、そうやって話してて23時ぐらいになった時だったかな?
公園の外の向こうから人がやって来てさ、その時4人のうちの1人がタバコ吸ってて、「あっ、これはやばい」と思ったわけだ。
まぁそれよりよっぽどヤバい事態がこの後起きるんだけども。

そうやっていろいろ思ってるうちにソイツはほかに目もくれずこっちにやって来てさ、「これは怒られるかなぁ・・・」とか思ってたわけ、でもさソイツが10mぐらいの距離まで来た時にみんな気づいたんだよ。
ソイツオッサンなんだけど、なんか携帯耳にあててブツブツ喋ってんの。
『高校生いるぞ高校生』とか喋ってたから、俺らは酔っぱらいかよ・・・とか思ってたんだ。

それよりよっぽどヤバい奴だったんだけど。
そんでもってそいつはそのまま突っ込んできてさ、そのまま近くに居た奴掴んでさ、トイレの壁に叩きつけたんだよ。
この時点で他の俺含め三人はもうポカーン状態だったんだけどさ、そん時ブツブツ言ってんの。

オsッサン:「俺はお前らみたいな高校生痛めつけるのが大好きなんだよ」

そん時そのオッサンの顔が見えたんだけどさ、酔っぱらいじゃねぇの。
もう目がイってんだよ。
あ、こいつやべぇと思ったね。

しかし情けない事にこの時点で俺は放心状態というか、何をして良いか分からなくなってたんだわ。
そんでもって次はそいつ他の奴に掴みかってさ、もう掴まれた奴は必死で振りほどいてさ、大声で叫んだんだよ。
「逃げろ!」ってさ。

そんでそん時俺だけチャリでさ、逃げるのに少し手間取って、やっとこさ公園から最後に出たわけだ。

そしたらもうそのキチガイのオッサン物凄い剣幕で「逃げんなゴラァ!」つって追っかけて来たんだよ。

そりゃもう俺は焦りまくりだよな。
1番逃げるの遅かったし。
んで死ぬ気でチャリこいで逃げてさ、大回りして通りに出たトコで2人の友達と再開して近くのコンビニに逃げた。

そこでもう1人とも合流してさ、もうそっからみんな一目散に家に帰った。
これまでいろんな怖い経験したけど、幽霊とかそういう怖さじゃねぇなアレは。

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