タミフルは人を狂わせてしまう

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

僕は若い時から頭に毛がありません。
男性型脱毛症というやつです。

ある晩、僕が風呂上がりに鏡の前で歯を磨いていた時のことです。
ふと、頭の上に何かが乗ったような感覚がありました。
前述の通り、僕には髪の毛が無いので、その感覚は確かでした。

恐る恐る鏡を覗き込み、僕は唖然としました。

「手」です。

毛ではなく、手なのです。
女性の、白くそして冷たい手。

その手は僕の頭をゆっくりとさすり、やがて段々と横へずれてゆきます。
次の瞬間、頭に激痛が走りました。

その手が今度は、僕の残り少ない髪の毛をひっぱったのです。

僕は必死に抵抗しました。
でもその手はもの凄い力です。

『ブチブチッ』

快音と共に、頭の中が真っ白になりました。

しばらくして、目が覚めましたが、自分の手を見て驚きました。
鮮血に染まり、髪の毛が握られていたのです。

これは、病院でタミフルを処方してもらってから数日後の話です。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!