被害者側が叩かれる世の中

私は島育ちなんだけど、田舎独特の後味の悪い話というか思い出がある。

私が小学校低学年の頃に、家に泥棒が入った。
廊下に靴の跡があったのを私が発見したんだ。

最初は母も私の言う事を相手にしてくれなかったんだけど、実際足跡を見て慌てて通帳をしまっていた場所に駆け出したのを覚えてる。

通帳とかは取られてはなかったけど、現金がいくらか盗まれてたみたい。
それで普通なら通報なり警察に行くじゃん?
結局私の家は何もしなかったんだよね。
大事にしたくないとか、恥ずかしいとかで。
それに田舎だから鍵は掛けてないし、多少なりともこっちに落ち度があるのもあった。

その時はそれですっかり終わって、高学年ぐらいになったころに母にその時の事を聞いたわけ。

そしたらその後の事を教えてくれたんだけど、結局犯人は見つかったらしい。

誰も通報しないんだが、一人が言えば実は私の家も・・・みたいな感じで次々と発覚。
島独特の噂の速さで、あっという間に広まった。

どうやら、島内で数十件ぐらい空き巣をしたみたい。
するとしばらく経って、私の家に夫婦がやってきた。

どうやら自分の所の一人息子が盗みを働いたらしくて、盗みをした家に謝罪を行っていると。

「盗んだものは私たちで全て燃やして処分をした、許してほしい。もしどうしても返してほしいものがあるなら代金はお支払する」っていう内容。

それで母は了承したらしいし、みんなも特に騒ぎだてず、何も請求せず許したみたい。
今思えば金品盗まれた数十件の家がそんな謝罪で水に流すとか異常だと思う。

それで、ここから続きがある。
しばらく経ってまた別の噂が流れたらしい。

どうやら夫婦の家に一人、請求をした家があると。
そんな噂が広まって、なんだか悪いのは請求を立てた人みたいな雰囲気になった。
はしたないとかがめついみたいな感じで。

結局、その請求を立てた家が引っ越しをして、盗んだ家はそのまま生活をしているらしい。

小さいながらにも盗んだ方が悪いのに!なんて思っていたが、大人になってもその思いは変わらない。

正月実家に帰った時、その盗んだ側の家の人とすれ違って思い出したから書き込み。
ちなみに一人息子は結婚して幸せな生活をしているらしい。
昔の話を掘り返すのはアレだが、なんか後味が悪い。

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