あのイタ電?から殺気を感じた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

その日は学校休みで、家で一人留守番してた。
例によって俺はゲームしてたんだ。

何のゲームしてたかは忘れたけど、従兄弟からもらった初代プレステだったと思う。

そんでいつも通りゲームしてたら電話がかかってきたんだ。
流石に小学生だから電話くらい出れる。
しかもそれまで何回か出てきた経験もあって何の気なしに出た。

俺:「もしもし、○○(俺んちの名前)です。」
相手:「・・・・・・・・・」

相手無言だった。
まあ俺はそん時餓鬼だったから『ああ、これが俗に言うイタズラ電話か』位にしか考えずそのままゲーム始めたんだ。

すると1分もしないうちにまたかかってきた。
さっきの奴だとは検討がついてたけど、違う人だといけないから一応出たんだ。

俺:「もしもし、○○です。」
相手:「・・・・・・・・・」

相手また無言。
でもその時、俺は餓鬼なりなんかおかしいぞと薄々思い始めた。

言葉にはできないけど、なんというか異常性を感じたんだよね。
特に深い意味はなかったけど。

もう気が気じゃなかった。

家族がいなくて一人ぼっちっていう環境も拍車をかけていたのかな。
とりあえず落ち着こうと思ってゲーム始めたんだ。
全く頭には入ってこなかったような気がするけど・・・。

すると、電話かかってきた。

もう泣きたくなった。

でもなぜか出なくちゃならない・・・という使命感が出てきたんだよ。
出たくないのに出なくちゃならないっていう感じかな?

嘘っぽく聞こえるけど本当の話。
そんで半泣きになりながら電話に出た。

俺:「もしもし」
相手:「・・・・・・・・・」

俺はもう耐えられなかった。
半ば発狂して泣きじゃくりながら声を聞く所(名前知らない)にも大声でもしもしを連呼して電話を切ったんだ。

その後は騒ぎを聞きつけた隣の家の人に半ば保護される形で厄介になってた。
超安心できたからそこで何してたかは覚えてない。
でも家族が帰ってくるまでいたっていうことは覚えてる。

その後、家族から聞いたことだけど例の電話は学校からだったらしい。
何回かけても出なかったから諦めてやまたんだってさ。
でも、今から考えてみると少しおかしいことだと思う。

人づてに聞いたことだからもしかしたら違うかもしれないけど、たしかに電話に「出なかった」って言ってた。

でも俺は泣きながら大声で言ったはずだし、三回も電話に出た。
普通なら気づくはず。

でも、俺も声らしきものは一つも聞こえなかったわけだ。
ただ一つ分かることは相手が電話を切らずにずっと通話中だったってこと。

俺は本当に学校の人と通話していたのか・・・?

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