突然思い出したんで書く。
高3の時のクラスにHさんというとにかく勉強の出来る子がいた。
太っていてブスだったけど、うちのクラスは特にイジメをする雰囲気じゃなかったし、テスト前なんかはノートを借りに「Hさーんノーと貸して」とか「Hさーん、ヤマはってよ」とか、ある意味いい感じでクラスに溶け込んでいた、と思ってた。
皆がちらほら受験に向けて動き出した2学期も中頃、突然Hさんが授業中「グフ、グフグフ」などと笑うようになった。
が、それでも我がクラスメイトは、「受験のストレスかなー、Hさん、がんばれ」なんて思っていた。
そんな日が2週間も続いたある日、Hさんはプツリと学校に来なくなった。
それでも我がクラスメイトはみんな「あーHさんは東大受験のために自宅勉強かなー」なんて思っていた。
楽観的に。
そんなこんなでHさんが学校に来ないまま2学期も終わり、3学期が始まり、卒業シーズンになった。
「あー、受験駄目だったのかなー、でも顔くらい出せばいいのに」
なんて皆が思って話してた矢先、Hさんが学校に来た。
ドラゴンヘッドの龍頭(?)みたいに丸刈りで、頭には30cm以上ある手術跡がはっきりとついていた。
卒業式までの1週間くらい、Hさんは「あーー、あふーうーうー、あああーあー」など
なんかかわいそうな声を出しながら笑ってた。
正直だれもその話題つっこめず。
先生からも一切説明なし。
そのまま卒業式迎えてその後のことは知らないんだけど、なんだったんだろう?後味悪すぎる経験でした。
ノイローゼくらいじゃ解頭手術なんてするわけないし、今思い出してもひたすら謎な思い出です。