○○のステーキはご馳走らしい

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

オーストラリアにいた頃に現地の日本人が教えてくれた話。

『原住民のごちそう』
海外からオーストラリアに旅行に来た男性が「原住民の生活体験ツアー」に参加した。
何から何まで原住民を真似る本格ツアーで、着るものもボロ布、家も雨もろくに防げないテント。
しかし、一番困ったのが食事。

ある日の昼食は、「巨大な芋虫のステーキ」だった。

男性は「これへいくらなんでも食べられない!」と言ったが、料理をしてくれたおじいさんが悲しそうな顔をしていた。

他の住民も「一緒に生活した君は、すでに家族みたいなもんだ。ぜひ、これを食べて欲しい」と。
しかたなく、芋虫を食べる男性。

無論、死ぬほどまずい。

お茶を飲んでごまかそうとするが、そのお茶も変な薬草のような味でしかも砂糖たっぷりで、口の中がよけいに大変なことに。

とはいえ、みんな親切で、それなりにツアーを楽しむことはできた。

最後に住民達にお礼を言いながら、原住民の子供に「君達、やっぱり芋虫のステーキは好物なのかい?」と聞いた。

すると子供達は「あんなマズイもの食べないよ。レッドロースターのポテトやチキンのほうがいいや」と応えた。

さらに、テントではないコテージに入っていった子供達は、テレビを見て笑っていた。

原住民でさえおいしいと思っていない料理を、俺にどうしろってんだ!!

文明社会なので、原住民もそれなりの生活はしているだろうけれど、せめてこうしたツアーのときぐらいはそれを隠せよ、とは思うw

ちなみに、「レッドドースター」ってのは、オーストラリアで最もポピュラーなファーストフード店で、マックより有名。
日本の「レッドロブスター」ではない。

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