あの時流されていたら死体はあがらない

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

和歌山県の千畳敷か三段壁か、とにかく有名な荒波が見れる奇岩の場所に行きました。

夏休みの話です。

海岸まで降りてとても近くで岸壁に打ち寄せては返す高波が見れました。
ものすごく勇壮な光景で大満足でした。

が――

高波がやってきました。

正直、ギリギリのフロントで見ていた自分たち姉弟にはとても逃げ切れないほどのそばにいます、波が・・・。

後ろにいた人たちはダッシュで逃げてます。

やばい。

走ろうとしたら弟が「もう間に合わへんから岩つかめ!」と止めます。

たしかにその通りです。
私は平らな岩場のなかに突き出た岩にしがみついて目をつぶって、息を止めました。

波が頭の上から多いかぶさってきました。
それも結構な破壊力でしたが、むしろ波が引くときの力がものすごかったです。

必死で岩をつかんでいないとさらわれてしまいそうです。
さらわれてしまったら最後、この強い力で岸壁に打ちつけられ、複雑な潮流に飲み込まれたまま死体もあがらないでしょう。

さすが自殺の名所と呼ばれる地です・・・。

なんとか助かりました。

ギャラリーたちにねぎらいを受けてしまいました。

安全なところで見ていた母は「死んだと思ったよ~」とハラハラしていたようです。

つーか、まじで岩つかんでなかったらやばかったヨ・・・

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