あれが彼の最後の言葉だった

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

大学時代に研究でうまくいかない事も多く夜ふらっと外にでた。

確か10時周ったところだったと思う。
大学は金沢大学で、俺がいたのは理学部棟って所でちょうど棟の前に座れるような所があるんだけどもそこでジュース買ってのんびり研究の事やらとりとめのない妄想をしていた。

そうしていると、男が自然研の方の橋から一人やってきて、いきなり隣いいですか?って聞かれた。

別に俺自身は問題ないからいいですよと答えた。
ただ正直不気味に思った。

なぜなら他にも座れる所なんていくらでもあるし、結構夜も遅かったから。

その時に俺は、スマホポチポチーしてて丁度相手の顔に光があたってちらっと覗いたら多少夜暗くて、ライトが当たっていたからかもだけどもやけに肌が黄色で後凄く細い感じで、近寄りにくい印象だった。

そういうこともあって隣に座ったからといってその男は全く俺と会話しなかった。
俺はそんな事よりも次の先生への発表どうしようかと悩んでたぐらいだし。

そしてふと更に時間経っていると橋の方から明かりを持った警備員がやってきて、大学を見回っているようだった。

このときふと隣見るともう最初の男はいなかった。
警備員は俺に声かけることなくそのまま巡回していた。
俺もまぁ時期も時期で寒かったし、自分の研究室へ戻って研究を再開しました。

そうすると翌日、自然研のほうへ朝ごはん買いに行くと、警察来ていて、よーく話を聞くと理学部棟と自然研の間の橋の真ん中で自殺者がでたらしい。

遺留品(手紙、携帯、たばこ)があって、どうやら橋の真ん中の所と俺が座っていた理学部棟の前の座っていた所辺りにもあったらしい。

今でもあの時話かけてでもいたら自殺防げたんかなぁと悩む事がある。

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