観察的殺人

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

季節は冬。

とある売店の向かいの空き地に放置してある廃車に、ホームレスがもう何年も住み着いていました。

少年達はカラカイ半分、そのおじちゃんに近づくうち、おじさんに食べ物をあげる、車の中に招待される、昔話を聞かせてもらう、など少年達と老人の間にはいつしか、友情に似た感情が芽生え始めているかのように思えました。

しかし、そこは流石に子供。
相手は所詮ホームレス。

少年達はある日、ふざけ半分におじちゃんの家(廃車)に石を投げつけました。

ガシャン!!・・・・・・・・・。
おじちゃんの家の窓は激しく音を立てて割れてしまいました。

おじちゃんは激しく激怒。
それを境におじちゃんとの仲も疎遠になり、以後その窓にはダンボールが張られていたそうです。

・・・・・・・・・・・・それから数週間の後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少年達は、久しぶりにおじさんに会いたくなって空き地へ行きました。

するとどうした事でしょう。
空き地前の売店に警官がひとり、売店のおばちゃんと話をしています。

少年達は何があったのかと、おばちゃんに尋ねました。
おばちゃんの答えは衝撃的でした。

毎日、必ずお店に顔を出すおじちゃんが、その日は現れてこないため、おばちゃんが風邪でもひいたのでは?と心配に思い車を覗くと、おじちゃんはそこで亡くなっていたそうです。

死因は凍死だったそうです。

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